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奈良県

関西では初の開催となる日本酒ツアーを奈良県で実施いたしました。
清酒発祥の地として名高い正暦寺や、樽丸について学ぶため実際の杉やヒノキの植林地を見学したりと、お酒造りはもちろんのこと、奈良の歴史と文化についても深く学べるツアーとなりました。

今回のツアーには、過去にご参加いただいたお客様のリピート参加や、歴史・文化に深い興味をお持ちの方々が多く、刺激的な3日間となりました。


初日は、清酒発祥の地として名高い正暦寺を訪れました。まだ緑が濃いもみじに囲まれた瑠璃光浄土を表現した美しい風景の中、正暦寺の歴史や菩提酛(ぼだいもと)づくりについてお話を伺いました。来年1月には、毎年開催される菩提酛祭りにお客様と一緒に参加したいと考えております。

その後、倉本酒造様にて、菩提酛祭りで仕込んだもろみを絞った「菩提泉」や、菩提酛の製造工程、古酒についてのお話を伺いながら、テイスティングを楽しみました。仕込み中のそやし水を見せていただき、菩提酛の歴史の一端に触れたような神秘的な感覚を味わいました。


倉本酒造

〒632-0231 奈良県奈良市都祁吐山町2501

https://kuramoto-sake.com/


2日目は、吉野へ移動し、吉野中央木材株式会社様で樽丸について学びました。まず山に入り、実際の杉やヒノキの植林地を見学しました。吉野杉は密植により木目が細かく、太さが均一で枝が少なく、高品質な材となります。また、色が他地域と比べて淡く、香りも付きにくいことから、樽丸として高く評価され、灘の酒造りの隆盛に貢献したというストーリーに深い感銘を受けました。その後、工場では製材の現場を見学し、抱えきれないほど太い丸太からベルト状のノコギリで板が切り出されていく様子は圧巻でした。

午後は、吉野杉の樽での酒造りに取り組まれている美吉野醸造様を訪問しました。吉野生まれの柿の葉寿司のランチとお酒のペアリングを楽しんだ後、蔵を見学させていただきました。麹を試食させていただき、その柔らかさと甘さに驚きの声が上がりました。この土地のお米と水で、この土地だからこそ生まれる味わいという説明に深く納得し、金峯山寺を参拝して2日目を終えました。


吉野中央木材株式会社

〒639-3118 奈良県吉野郡吉野町橋屋57番地   

http://www.homarewood.co.jp/


美吉野醸造

〒639-3116 奈良県吉野郡吉野町六田1238番地1

https://www.hanatomoe.com/


最終日は、北岡本店様にて、より大規模な酒造りの現場を見学させていただきました。もろみや麹を試飲させていただいたり、大きなタンクをのぞき込ませていただいたりと、他の2蔵とはまた異なる体験となりました。試飲の際の5種利き当てゲームでは、なんと全員が全問正解!盛り上がりの中、見学を終えました。

最後に奈良市内に戻り、風の森の酒粕で作ったお鍋を囲んでランチを楽しみました。


北岡本店

639-3111 奈良県吉野郡吉野町上市61

https://www.kitaoka-honten.com/


今回もお酒造りだけでなく、奈良の歴史と文化について深く学んでいただけたと考えております。今後も心に残るツアーをご提供してまいります。

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